よく「どんなものでも売るのがプロだ!」
なんて聞きませんか?
これって、どう思いますか?
確かに、セールスライティングやコンサルティングの腕を磨けば、売れないものを売ることもできると思います。
しかし、それはするべきではないし、売ったところでリピートは起きません。
だから、そもそも売れない商品を扱うというのは、道徳的あるいは経営的に間違いなんですよね。
ということで、今回は、そんなダメ商品の3つの特徴をご紹介します!
この特徴をしっかりと理解し、最初からダメな商品を開発しないようにしましょう。
ダメ商品の3つの特徴
特徴1
商品のコンセプトが悪い
これは、「誰に」「何を売るか」の部分を指します。
商品を使う人が誰で、その人が商品からどんなメリットを受けられるのか。
この部分がはっきりしないか、ズレた商品はダメ商品です。
だって、ここがはっきりしないということは、お客様に価値を提供できていないってことですから。
ここをねじ曲げて売ろうとすると、嘘のメリットを伝えたり、その商品を必要としていない人に売ることになりますよね。
だから、このコンセプトはしっかりと考え抜かないといけません。
逆に、このコンセプトをしっかりと考え抜いて、セールスの仕組みを導入できれば、ひとりでに商品が売れるようにすることだってできます。
商品開発はコンセプトありきでやりましょう。
ただし、最初から100点の商品コンセプトを考えようとするといつまでたっても商品を世に出すことはできません。
ある程度の方向性が見えたら、迷わずに市場に出してください。
もし万一、商品を市場に出してからコンセプトに間違いを見つけたら、それは気づいたときに修正をすればいいんです。
商品開発でも、セールスでも、大切なのはテストで精度を高めていくことです。
失敗したら、原因を検証して改善していけばいいんです。
だから、難しく考えずにコンセプトから取り掛かってみてください。
特徴2
予防商品である
お客様が商品を買う理由は、欲求を満たしたいか、問題を解決したいかのどちらかです。
でも、予防商品というのは、「問題を防ぐため」の商品なので、かなり問題意識の高い人しかターゲットとなりえません。
たとえば、虫歯を予防する商品と、虫歯を治す商品があったら、どちらの方が売れると思いますか?
間違いなく、治す商品です。
多くの人は、虫歯になりたくないと思ってはいます。
しかし、それでも実際に虫歯にならないと真剣に向き合おうとしません。
ただ、今では「歯磨き」がちゃんと文化として根付いているから、歯磨き粉が売れるだけです。
もし今が、歯磨き文化のない時代だったら、売るのに相当な苦労をするでしょう。
予防商品は、道徳的には正しい商品ですが、経営的にはダメ商品だと思ってください。
特徴3
成熟期を迎えた商品
「プロダクトライフサイクル」という言葉をご存じですか?
実は、人間に人生があるように、商品にも人生があるんです。
今までになかった商品が誕生すると、まずはその商品の認知を高める活動が始まります。
これが、商品の導入期です。
商品の認知が高まったら、商品はグングン売れ出します。
これが、成長期です。
そして、市場が飽和してきてヒット状態になります。
これが、成熟期です。
その後、商品は飽きられ、どんどん下火になっていきます。
これが、衰退期です。
商品がすでに成熟期を迎えているような場合、先にはもう衰退しかありません。
一時的なお金は入っても、またすぐに売れなくなります。
だから、成熟期以降の商品は扱わない方がいいでしょう。
狙い目は成長期に入ったころの商品です。
導入期の大変な時期を乗り越えた成長期なら、もっとも参入しやすいでしょう。
プロダクトライフサイクルを見極めるのは難しいですが、ぜひ、ここは慎重に考えてください。
さて、いかがでしたか?
商品がヒットするかどうかは、小手先のセールステクではなく、商品の開発段階で大部分が決まっています。
開発は大変かもしれませんが、油断せず売れる商品の開発を目指してください。
あなたの商品は、これらの売れない商品の特徴に当てはまっていませんでしたか?