あなたは何かしらの施策を始めるとき、目的から検討できていますか?
何を始めるにしても、一番最初に必要なのが「目的」です。
この、一見当たり前とも思えることがきちんとできているでしょうか?
たとえば、ポイントカードの導入を例に考えてみましょう。
あなたは、「うちは美容室だから、ポイントカードをやろう」と、安易に考えていませんか?
これまでの記事でも何度かご紹介してきたように、ポイントカードはお客様にまた取引をしてもらうために発行するものです。
リピートを促すためのものなんですよね。
考える順番としては、
①お客様にリピートしてほしい
②リピートしてもらうためには何ができるだろうか?
③よし、ポイントカードをやろう!
④じゃあ、どんなポイントカードだったらリピートするだろうか?
このようにならなければなりません。
でも、これがなかなかできない人、多いんですよね。
ついつい手段から入ってしまうんです。
だから、先の長い、モチベーションの上がらないポイントカードができてしまうんです。
もし、目的からポイントカード導入を考えていたら、どうなるでしょうか?
そうしたら、お客様がリピートしたくなるようなポイントカードをつくろうと思うので、テンポよく特典に届くような設計にするはずですよね?
まだ取引の浅い新規客のうちは、2回目の来店で小さな特典があったり、次のランクのカードにステップアップしたり。
こんな設計になるんです。
基本ではありますが、今一度、目的から考えられているか、振り返ってみてください。
ちなみに、実は大切なのがこの「振り返り」なんです。
悠香の仕事のルールにはこんなものがあります。
第15条
まずは目的から考える。
迷ったら目的に立ち返る。
実は、スタート時点から目的と逸れたことをするケースはそこまで多くはないと思います。
ついついやってしまいがちなのが、「気づいたら目的を見失っていた」というパターン。
私がよくやりがちで一番気を付けているのは、リサーチのときです。
最初はターゲットとする人物像をつくろうとリサーチを始めたのに、いつの間にか業界リサーチに切り替わってた…。
気を付けていないと、こんな事態になったりします。
あなたもリサーチ中に全然別のネットサーフィンを始めてしまった経験はありませんか?(笑)
あるいは、交渉の現場でも目的を見失うケースって多いですね。
お客様への対応をスムーズに行うために、設備投資をしようと業者さんと交渉を始めたとします。
最初は必要な機能なんかをリクエストして、見積もりを出してもらって、価格交渉が始まります。
すると、リクエストした仕様では価格が高く出てしまう…。
そして、いつの間にか、予算内に価格を抑えることが目的となってしまって、必要な機能が失われる…。
こういうケースが、企業ではかなり多いです。
しかも、価格を下げることに夢中になって、開始日まで遅れてしまったりしたら最悪ですね。
なので、プロジェクトなどを進めるときには、必ず「目的に立ち返るタイミング」を決めておくようにしましょう。
あらかじめ、スケジュールで振り返りのタイミングを決めておき、自分の仕事が目的に向かって進んでいるか確認できるようにしておくといいですね。
あなたの仕事は、目的に向かって進んでいますか?